「奈良さんの作品はイラストと何が違うんですか?」「僕は自分の描きたい物しか描きませんよ」という話を読んで、「自分の作りたい物を作ること」がアートなら、自分が趣味で書いたソフトウェアもアートだ、と気づいた。 数式の持つ美しさやソフトウェアの設計がアートであることを知ってもらうために、あえて「二次元の静止画」という土俵に上がってみた。 プログラミング言語を絵筆にして数学や科学のストーリーを描く。
Virtual Star, Seven Sectionsの解説より抜粋(2009-06-17 修正):
これは宗教画です。
しかし「宗教画」という言葉で通常イメージされるような、キリスト教の神を描いたものではありません。 人間に似た形の神は、結局のところ人間にわかりやすいように「表現」されたものであって、普遍的ではありません。 もし他の星に6本の手を持つ知的生命体がいたとしたら、決して我々と同じ「表現」は使わないでしょう。 しかしその知性体がどんなに我々と異なっていても、x + 1がxのx倍になるようなxは1.61803であり、円周と直径の比は3.14159です。 数学こそ時空を超えて遍在し、厳格で規則正しく、分け隔てなく恵み深い存在なのです。500年前のダヴィンチの時代には数兆分の一リットルの顔料を毎秒何万回の速度で置いていく絵筆は存在しませんでした。毎秒何十億回もの計算をする人も存在しませんでした。今はどちらも手に入ります。より正確に神様の創り出した美しさを描くことができる時代がやってきたのです。
再現性のないバグっていやですよね。 100 / 10 が「おおむね10、ところにより11」とかいやですよね。あうべきものがきっちりあわないのはいやですよね。x + y が10なのに y + x が9.9609375とかやめてほしいですよね。同じ作業を人間が繰り返すのはいやですよね。DRY(Don't repeat yourself)の原則ですよね。繰り返し作業はコンピュータの方が得意なのだからコンピュータにまかせて、人間は「何を繰り返すべきか」というよりhigh levelな指示を考える方に専念したいですよね。
プログラマにはプログラマの「美学」とでも言うべき考え方があり、みんな自分の美学にしたがって「美しい」コードを創り出しているわけです。しかしその「美しさ」は非プログラマにはあまり理解されてません。そりゃそうです。コードという自分たちだけに理解できるメディアで表現しているのですもの。あなたがもし紫外線の見える生物だったとして、紫外線で美しい絵を描いたとしても、大部分の人類は理解できません。それが美しいと思うのであれば、言葉で「これは美しいんだ」と言うだけではなく、多少表現を犠牲にしてでも僕らに見える可視光領域に持ち込んでほしいわけです。逆も同じじゃないんでしょうか。僕が愛する厳密さ、対称性、規則正しさ、そういうものを「美しい」と感じるということを、プログラマ以外にもわかりやすい例えば2次元の物理的な物体という形で表現するべきなのではないでしょうか。
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Fracral Aurora(Koch Curve) ver.2: コッホ曲線でオーロラ(その2) オーロラのような発光現象が、数学的な方法で配置された場合にどう見えるのか。

Large Blue version(A3 size) It is shrinked to 12.5% of original.
離れて見ると星が見えるが、近づいて見ると丸だけしかない。
まっすぐな線はひとつもないが、離れて見るとたくさん見える。
大きな円の回りに、一回り小さい円が5個配置されている。 その一回り小さい円の回りにも、さらに小さい円が同じように配置されている。 「親の円の半径に対する子の円の半径の割合」と 「親の円の半径に対する子の円が描かれる距離の割合」 の二つのパラメータで描かれる絵が決まるが、 これを「見えない線が現れるように」調節すると両方とも黄金比になる。
Colored version
キャンバスの上下はつながっており、右左もつながっている。
空間は七つの領域に分割され、どの領域も他の領域と接している。
「平面の上のどんな領域分割も4色あれば塗り分けられ、また最大4色が必要である」 これは1976年に高速なコンピューターを千時間以上使って証明された。 上下左右のつながった平面の領域分割は7色あれば塗り分けられ、そして最大7色が必要である。 この絵ではその普遍的な真実を「7色必要である最小の分割」を描くことで表現している。
また、各部分の寸法は黄金比を使って構築されている。 言葉では説明しにくいが、 赤い正方形の下の辺を左に延長すると黄金比長方形、 白い帯の下の線を延長すると中央の黄金比長方形から正方形を切り取る、 黄色い長方形の下の辺を右に延長すると黒い黄金比長方形ができる、 緑と白の帯も黄金比、白い帯が赤や黒の領域と接する長さも黄金比、などなど。
published on blog
All flower is square and no flowers are same size.
すべての花は正方形であり、どの花も同じサイズではない。
「正方形をサイズの異なる正方形で分割することができるか」という問題に対する解をあじさい風に表現。
covered with acryl (edition 1/1), published on my blog
published on my blog. Left: release version, Right: draft for instruction.
2009-05-20 revised




